皆様、
着物警察ってご存知ですか?
着物警察とは?
着物を着ている人(全く面識のない人)に対し
本人の同意なく着物の着方を注意したり
実際に着物や帯を直したりする人のこと。
主に50代~60代くらいの女性に多く
重箱の隅をつつくように着物のアラ探しをすることが
まるで路上で職務質問をされているようなことからそう呼ばれる。
はい。そんな着物警察ですが
当社で着物を仕立てられたお客様も
「信号待ちしていたら、いきなり背後に立たれて帯を直されたんです!」
なんて恐怖を感じた経験をお持ちの方も多々いらっしゃいます。
着物警察の被害例
ということで、よく聞く着物警察の被害状況・あるあるをこちらにまとめてみました。
①いきなり帯や衿を直された
②その髪型は・・・と指摘された
③素材が何か?など勝手にベタベタ触ってこられた
④インスタに写真をあげたら、コメントで指摘された
①いきなり帯や衿を直された
これが一番多い事例ですね。
信号待ちやトイレで待ちなどのシチュエーションで
なんの断りもなく帯や衿を直されたというものです。
洋服でそれをされるのは大変失礼な行為なのに
着物となると平気でやってしまう方がいるらしいです。
着物警察の方も悪気が無く、親切心でされているんでしょうけど
せめてひと言「衿が崩れていますよ。直しましょうか?」と一声かけていただければ
言われる側も恐怖心が無く対処できるかなと思います。
②その髪型は・・・と指摘された
・・・に入る言葉は、着物には不釣り合いだとか
格の高い着物でその髪型はちょっと良くないなど
髪型で指摘されている人も多いようです。
最近ではアンティーク着物をカジュアルに着るなんて人も多いので
髪型まで押し付けられるとせっかくテンション上がっているのがダダ下がりです。
③素材が何か?など勝手にベタベタ触ってこられた
何これ?ポリエステル?絹?など
勝手にベタベタ触ってくる着物警察もいらっしゃるようです。
家で洗濯機でクリーニングみたいな簡単にできないものもございますので
そういった着物警察は迷惑ですよね。
④インスタに写真をあげたら、コメントで指摘された
これはSNSが流行し始めてからのあるあるですね。
写真を反転して使っていると衿が左前になることがあって
それについてもコメントでねちねちと絡んでくる着物警察もいるようです。
この他にもいろいろな事例がありますが
着物警察が面倒で着物を着ることを辞めてしまったとか
ロックっぽく着物を着こなしていたのに「きちんと着なさい!」と指摘されてテンション下がったとか
若者の着物離れを助長するような行動は
着物警察の方々には控えていただきたいなと思います。
着物警察の対処法

↑当社企画室の金井は最初の頃は噛みついていたそうです。
では、そんな着物警察に絡まれたときの対処法をお伝えします。
①言い返す(噛みつく)
②無視する
③礼だけ言って逃げる
①言い返す(噛みつく)
これは当社企画室金井がよくやっていたそうですが
「良いんです!私はこれで!」
とより強い口調をかぶせて撃退する方法です。
”この人に関わったらただじゃ済まない”くらい思わせたら勝ちですね。
②無視する
相手に対して無礼かなと思われるかもしれませんが
先に無礼な態度でこちらに近づいてきているのは着物警察です。
無礼を無礼で返しても問題はないでしょう。
着付けの先生でさえ、着物警察に取り締まられることがあるそうなので
着物警察は自分の常識と違う着付けを批判したいだけなのでしょうね。
③礼だけ言って逃げる
何度も言うように、着物警察も悪気があるわけではありません。
教えてあげたいという親切心で近づいてきている方が大半です。
なので、あまり失礼な態度でなければ、
お礼を言って自分が嫌な思いをしないよう立ち去るのが無難かなと思います。
まとめ
ということで着物警察について書いてきましたが、
私たち、着物に携わる仕事の人たちは
もっと若い人たちに着物を着て欲しい!
と心から思っています。
だから、形式にとらわれることなく自由に着物を着てもらいたいし
着物を着てもっと街に出て欲しいです。
なので、私たちの言えることは
着物警察に言われても気にしないこと!
これを心がけて欲しいなと思います。
自信を持って着物を着ていれば
じきに着物警察から何も言われなくなります。
これで大丈夫かな・・・とおどおどしないで
もっと自信をもって着物を着てくださいね!
以上最後までお読みいただきありがとうございました。
着物警察の対処法について語っている動画
↑着物警察や近くの着物上級者にいろいろ言われて不安になっている方へ
↑着物警察に取り締まられた時の対処法